送り出し国最新情報(バングラディッシュ )
バングラディッシュの国紹介
バングラデシュ人民共和国(バングラデシュじんみんきょうわこく、ベンガル語: গণপ্রজাতন্ত্রী বাংলাদেশ)、通称バングラデシュは、南アジアにある共和制国家。イギリス連邦加盟国であり、通貨はタカ、人口1億5,940万人、首都はダッカ。
北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接する。南はインド洋に面する。西側で隣接するインド西ベンガル州、東側で隣接するインドトリプラ州とともにベンガル語圏に属する。
1971年にパキスタンから独立。バングラデシュはベンガル語で「ベンガル人の国」を意味する。都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国で、人口数は世界第7位。
ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川を有する。豊富な水資源から米やジュートの生産に適し、かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域であったが、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジアの最貧国に属する。しかし近年は労働力の豊富さ、アジア最低水準の労働コストの低廉さに注目した、多国籍製造業の進出が著しい。新興国として期待される、next 11の1つである。
バングラディッシュの経済状況
IMFによると、2013年のバングラデシュのGDPは1,413億ドルであり、一人当たりのGDPは904ドルであり世界平均の1割にも届いていない。国際連合による基準に基づき、後発開発途上国と位置づけられている。2011年にアジア開発銀行が公表した資料によると、1日2ドル未満で暮らす貧困層は国民の75%を超える約1億1800万人と推定されている。
同国はガンジス川の氾濫により涵養された、世界有数の豊かな土地を誇り、外からの侵略も絶えなかった。「黄金のベンガル」と言われていた時代もあり、膨大な人口と労働力を持っていることから経済の潜在能力は高いが、洪水などの自然災害の影響で現在では貧困国の一つに数えられる。
バングラデシュは内外問わずに援助を受けているにもかかわらず、過剰な人口や政治汚職などによって未だに貧困を脱しきることが出来ないでいる。バングラデシュの発展を阻害しているものとしては、多発するサイクロンやそれに伴う氾濫などの地理的・気候的要因、能率の悪い国営企業、不適切に運営されている港などインフラの人的要因、第一次産業のみでは賄い切れない増加する労働人口などの人口要因、能率の悪いエネルギー利用法や十分に行き渡っていない電力供給などの資源的要因、加えて政治的な内部争いや汚職などの政治的要因が挙げられる。 しかし近年は後述の通り繊維産業の台頭により2005年~2015年にかけては年平均6.2%と高い経済成長率を記録している。また膨大な労働人口と安い労働コストが評価され、NEXT11にも数えられている。
民族・言語・宗教
民族
98%がベンガル人。その他、en:Stranded Pakistanis、チャクマ族、マルマ族、Tipperas、トンチョンギャ族、Mros、en:Mughal tribe、Sylheti、en:Kurukh people、en:Khasi people、bn:খুমি、ガロ族、টিপরা、bn:পাংখো、পাংগোন、মগ、en:Meitei people、bn:মুরং、bn:রাজবংশী、en:Santali people、bn:হাজং、en:Rakhine people、en:Magh people、トリプラ族、bn:কুকি (উপজাতি)、bn:চক (জাতিগোষ্ঠী)、bn:হাদুই、bn:লুসাই、bn:হদি、bn:বাওয়ালী、bn:বনযোগী、bn:মৌয়ালী
言語
ベンガル語が公用語である。文字はデーヴァナーガリーに似たベンガル文字を用いる。ベンガル語に加え、英語も官公庁や教育機関で使用されており事実上の公用語である。住民はベンガル語話者であるベンガル人がほとんどで、人口の98%を占めている。その他に、ウルドゥー語を話す、ビハール州などインド各地を出身とする非ベンガル人ムスリムが2%を占める。他に、南東部のチッタゴン丘陵地帯にはジュマと総称される10以上のモンゴロイド系先住民族が存在する。ジュマの総人口は100万人から150万人とされる。
宗教
イスラム教が89.7%、ヒンドゥー教が9.2%、その他が1%である。その他の宗教には仏教、キリスト教などが含まれる。バングラデシュはイスラム教徒が多数派であるが、ヒンドゥー教徒の人口割合もかなり高く、両者はおおむね平和的に共存している。また、パハルプールの仏教寺院遺跡群に見られるように、以前は、仏教が大いに栄えていたため、現在でも、一部の地域では、仏教が信仰されている。どの宗教を信仰しているかという点も重要だが、それ以上に、同じベンガル民族であるという意識の方が重要視され、両者は尊重しあっている。このような意識はインド側の西ベンガル州でも同様に見られる。
一方でイスラーム過激派も活動しており、2016年のダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件では日本人も死亡した。また、イスラム教の少数派で構成されるアフマディー教団の信者が10万人ほど存在するが、この信者らは多くの主流派イスラム教徒から「異端者」と見做されており、現在も攻撃の標的となっている為に対立した状態が続いている。2020年7月9日、墓地に葬られた生後3日の女児の遺体が、アフマディー教徒の家族の元で生まれたということを理由に「イスラム教徒の墓地に埋葬することは、シャリアに反する」として埋葬から数時間後に掘り起こされて道端に放置される出来事が起きており、ソーシャルメディア上で物議を醸している。
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