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モンゴルの国紹介
モンゴル国(モンゴルこく、モンゴル語: ᠮᠣᠩᠭᠣᠯ ᠤᠯᠤᠰ / Монгол Улс)、東アジア北部に位置する共和制国家。首都はウランバートル。 東と南の二方向を中国内モンゴル自治区と、西を新疆ウイグル自治区、北をロシア連邦とそれぞれ接する内陸国。モンゴル高原のうち、外蒙古(がいもうこ、そともうこ)と呼ばれたゴビ砂漠以北の一帯にほぼ該当する領域を国土とする。
2020年3月18日、モンゴル国会により、2025年までに全国の文字使用をキリル文字から伝統モンゴル文字に引き戻す方針を決めた。
モンゴルの経済状況
IMFの統計によると、2018年のモンゴルのGDPは約130億ドル。一人あたりのGDPは4,041ドルで、世界平均のおよそ40パーセントの水準である。2011年の調査では、1日2ドル未満で暮らす貧困層は115万人と推計されており、国民の40パーセント以上を占めている。2014年でおもな輸出相手国は中華人民共和国で輸出の95.3パーセントを占め、おもな輸入相手国は中国が41.5パーセント、ロシアが27.4パーセント、韓国が6.5パーセント、日本が6.1パーセントとなっている。
おもに畜産業と鉱業が中心で、モリブデンは世界屈指の埋蔵量を持っている。現在、モンゴル政府は金鉱や銅鉱、モリブデン、石炭などの開発を推進しており、エルデネト鉱業は社会主義時代からモンゴル国内最大の企業である。そして近年では、豊富な天然資源、とりわけオユトルゴイ鉱山を目的に外資系が活発になってきている。しかしながら、政治的安定性がいまだに構築されておらず、政権が変わるたびに政策方針が二転三転することで、外国の投資家に警戒感を持たせている。畜産は、ヒツジ1,168.6万頭、ヤギ1,223.8万頭、ウシ184.2万頭、ウマ200.5万頭、ラクダ25.7万頭を飼育し(2004年統計)、牧草地の広さは国土の約80パーセントである。畜産は、そのほとんどが遊牧で行われている。農業は、社会主義時代は土を掘ることを忌避する風習が改められ、食糧自給できたものの、市場経済化で穀物生産は落ち込み現在は中国やロシアからの輸入が多い。
内陸国ではあるが、便宜置籍船の手数料を取るビジネスも盛んであり、約400隻を超える船舶が認められている。
民族・言語・宗教
民族・宗教
モンゴル系
- 国民の大半を占める多数民族。中でもハルハ族が最大で、ほかのモンゴル系諸民族は少数民族である。おもな宗教はチベット仏教で、歴史的にチベットとの関わりが深い。またシャーマニズム信仰も根深い。どちらも社会主義時代は抑圧されていたが、民主化以降復活を遂げている。
モンゴル民族
ハルハ族
- 現体制になってからハルハ族固有の姓で登録した国民が多く、正確な人口は不明。
ブリヤート民族
オイラト族
- 起源はテュルク系と見られている。モンゴル国からモンゴル民族の一員とみなされているため正確な人口は不明であるが、約15万人と見られる。西部に居住。
テュルク系
カザフ民族
- 約4パーセント(約10万人)で少数民族になるが、西部のバヤン・ウルギー県では人口の大半を占める。おおむねイスラム教徒。
ツァータン(トゥバ民族)
- 300人前後が北部のフブスグル県に居住しているトナカイ遊牧と狩猟、採集、漁撈を行う民族。円錐形の移動式家屋「オルツ」に住む。「ツァータン」はモンゴル民族が使う他称であり、自らは「トゥバ人」「タイガ(針葉樹林帯)の人」などと名乗っている。この周辺の針葉樹林帯を行き来していた人々は、自らの居住地域が20世紀初頭モンゴル国とトゥヴァ人民共和国に分離された。伝統的にシャーマニズム信仰があり、モンゴル系の影響でチベット仏教徒も多い。
ツングース系
エヴェンキ民族
- 約1,000人。北部セレンゲ県に居住する。伝統的にシャーマニズム信仰があるが、ロシア正教の影響もある。
言語
モンゴル語ハルハ方言(言語系統:モンゴル諸語東部モンゴル語)
- 国民の95パーセントが話す。モンゴル国憲法は、モンゴル語を唯一の公用語と定めている。公文書はモンゴル語で作成される。
ブリヤート方言
- 北部で使用される。
カザフ語(言語系統:テュルク諸語北西語群)
- バヤン・ウルギー県の社会共通語で、学校教育はモンゴル語とカザフ語で行われる。同県においては少数民族となるモンゴル民族の多くもカザフ語を話し、議会を含むあらゆる場面での共通語となっている。
トゥバ語(言語系統:テュルク諸語北東語群)
- トゥバ民族の言語で話者はフブスグル県にごく少数。現在国内のトゥバ民族はおもにモンゴル語を用い、トゥバ語話者は減少している。
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